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2001 年度 実績報告書

細胞死誘導分子TRAILの生体防御機構における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12670308
研究機関順天堂大学

研究代表者

榧垣 伸彦  順天堂大学, 医学部, 助手 (80317403)

研究分担者 前田 啓子  順天堂大学, 医学部, 助手 (20053374)
キーワードApoptosis / Fasリガンド / HIV / ヒト型化 / モレキュラ-モデル
研究概要

前年度までに我々は、Fasリガンド(FasL)やTRAILといったアポトーシス誘導分子の機能および発現について、主にin vitro実験系により解析したが、CD4陽性T細胞がHIV感染に伴い、FasLやTRAILに対して高感受性を示すようになることを報告し、アポトーシス誘導分子に対する中和抗体を投与することによりAIDS発症時のリンパ球減少を抑制できる可能性を示唆した。本研究において、我々は、臨床応用を目的として、昨年度までに樹立したヒトFasLに対する中和抗体(NOK2,マウスIgG2a/κ)のヒト型化を行うと同時に、FasLとそのレセプターであるFasとの分子レベルでの結合様式の詳細についてモレキュラーモデルを用いて解明した。また、FasLの変異体を用いた解析により、FasL活性維持に重要なアミノ酸残基の位置を同定し、NOK1^-3、リコンビナントNOK203の立体エピトープ解析およびFasL活性維持に重要なFasLアミノ酸残基の比較から、これらがある程度の類似性を示すことが明らかとした。例えば、G199AおよびQ220A置換は、すべてのモノクローナル抗体との反応性およびFasL cytotoxicityの低下につながる。一方、K210のような他の幾つかの残基は、FasL cytotoxicityの保持に必要であったが、NOK1^-3エピトープ形成には必須ではなかった。これらの結果は、NOK1^-3、RNOK203は、二ケ所のFasL/Fas結合部位を直接的または間接的に阻害することにより、効率よくFasL活性を阻害することを示唆する。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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