研究課題/領域番号 |
12670332
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山口 喜久 日本大学, 医学部, 講師 (10060138)
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研究分担者 |
谷島 一嘉 日本大学, 医学部, 教授 (40010029)
平柳 要 日本大学, 医学部, 助教授 (20189864)
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キーワード | 長期臥床 / 重心動揺 / 遠心 / 1.4G / 過重力 / 運動 / 身体不活動 |
研究概要 |
1目的 長期にわたる臥床による協調的身体調節能に対する影響を自転車こぎ及び1.4G30分間の遠心により防止できないかとして研究をはじめた。 2方法 健康な被験者14名にて6度頭部下方傾斜での臥床を14日間行った。しかし、途中2名棄権したので被験者12名で、うち6名の被験者は6度頭部下方傾斜での臥床群、6名の被験者は6度頭部下方傾斜での臥床+自転車こぎ運動+1.4G遠心負荷を毎日30分行った遠心群からなる。おのおのの被験者は臥床前、臥床終了1日臥床終了2日に重心動揺測定を自作の重心動揺台とロードセルとアンプ(KYOWA製DPM711B)にて3分間行った。オフラインにて1分間あたりの重心移動軌跡長を計算した。統計については分散分析法の繰り返しのある2元配置法、Dunnett検定にて行った。 3結果 6名の6度頭部下方傾斜での臥床群と6名の遠心群との群間による因子には差が有るかどうかわからなかった。臥床群と遠心群による因子と時間の経過による因子との相互作用も認められなかった。しかし、時間の経過による因子については有意差が認められた。危険率は1%以下であった。臥床前、臥床終了後1日、臥床終了2日の時間による平均値の差が有意に認められた。Dunnett検定によって、臥床前の平均値と比べて臥床終了1日の平均値が有意に大きくなっていた。しかし、臥床前の平均値と比べて臥床終了2日の平均値は平均値の差を認められなかった。 4考察 平成12年度の実験結果と同じように長期臥床の経過により1分間あたりの重心移動軌跡長が増加することが追認できた。母数の増加によりより確かになった。しかし、防御的な自転車こぎ+1.4G遠心の影響は12名(うち6名の臥床群+6名の遠心群)の被験者数では差があるかどうかわからなかった。
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