研究課題/領域番号 |
12670344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
横山 徹爾 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70282770)
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研究分担者 |
伊達 ちぐさ 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60047389)
吉池 信男 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 主幹 (80240232)
深間内 文彦 筑波技術短期大学, 保健管理センター, 教授 (90240746)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 栄養所要量 / 平均必要量 / ナトリウム / 食塩 / 出納試験 |
研究概要 |
目的:成人男子に食塩の漸減投与を行い、血液性状の変化とナトリウムバランスの観察からナトリウムの必要量及び目標摂取量を明らかにする。方法:研究計画書を配布して研究内容を説明した上で、参加の同意を文書で得られた健康な男子学生10名を対象とした。通常の日常生活では特別の発汗が認められない11月〜12月にかけての42日間を実験期間とし、実験開始後3日間は自由食を、その後はナトリウムも含めて全て栄養所要量を満足するように実験食を調整し、食塩含有量のみを漸減させて、食塩含有量10g/日の食事を3日間、6g/日の食事を11日間、5g/日の食事を14日間、4g/日の食事を14日間、この順序で摂取させた。実験食のナトリウム含有量は原子吸光法で測定し直した。飲料水は蒸留水を自由摂取とした。実験期間中は毎日24時間蓄尿を行い、1週間に2回(期間中13回)採血した。毎日、体重、自覚症状、飲料水量の変化を観察した。尿中成分として、Na、Cl、K、Ca、Mg、尿素窒素、尿酸、クレアチニン量を、血中成分として、一般生化学検査、およびインスリン、血漿レニン活性、アルドステロン、アンジオテンシン1、アンジオテンシン2、AVP、ANPを測定した。各実験食の最後の2日間には48時間のバランススタディーを実施した。結果:食事からの摂取量、尿中排泄量、糞中排泄量、皮膚からの排泄量を体重kg当たりで算出し、ナトリウム出納(摂取量-排泄量の合計)を算出した結果、1日当たり6g程度以上の食塩摂取の場合、出納は零から負の値を示したが、4g程度の食塩摂取では正の値を示した。高血圧の一次予防のためには1日6g以下の食塩摂取量が提言されているが、本研究の結果からは4gを下回らない程度の減塩が望まれると考えられた。
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