研究課題/領域番号 |
12670351
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
金森 雅夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90127019)
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研究分担者 |
鈴木 みずえ 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40283361)
中原 大一郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80128389)
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キーワード | 高齢者 / 音楽療法 / 評価 / 痴呆 / 動物介在療法 |
研究概要 |
痴呆性高齢者の音楽療法の長期効果と行動評価を分析するために療養型病床群に入院中の痴呆性高齢者に音楽療法を3ヶ月25回実施し、評価を分析した。GBS Behave ADなどの行動評価とクロモグラニンAによるストレス評価を行った。介入直前と比べ介入直後は、ストレスが軽減している傾向が伺えた。行動評価においても3ヶ月後は、痴呆に特有な妄想、焦燥などが軽減していた。本研究の音楽療法プログラムと対象者に合わせた行動評価尺度なども開発し、その信頼性、妥当性についても検証した。音楽鑑賞に関するリラクゼーション効果を明らかにするために評価手法としての心拍変動のスペクトル解析を用いた基礎的実験を行った。平成14年9月〜10月に20歳代女性のボランティアを対象に心拍変動のスペクトル解析による自律神経評価およびクロモグラニンによる内分泌学的評価を行った。サーカデイアンリズムの影響から実験は午前中の10時とした。対象者は、事前に音楽の嗜好評価を行ってからベッドにセミーラー位となり介入前15分、唱歌・童謡介入15分、翌日にMozart音楽介入15分の心電図を測定した。同様に介入前および2種類の介入直後の3群の唾液CgAおよび主観的リラクゼーション評価を行った。研究結果から音楽の嗜好に関係なく、音楽はリラックス効果をもたらすことが明らかになった。また、嗜好によって分析するとリラックス効果が有意な関係を示していた。在宅高齢者を対象に音楽療法および動物介在療法の代替としてのペット型ロボットセラピィの可能性を検討した。自立機能を有しているため、高齢者の活力などに変化が見られた。
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