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2001 年度 実績報告書

体温低下の発症メカニズムと高齢者低体温の改善策

研究課題

研究課題/領域番号 12670360
研究機関秋田大学

研究代表者

廣澤 巌夫  秋田大学, 医学部, 助教授 (20034960)

研究分担者 村田 勝敬  秋田大学, 医学部, 教授 (80157776)
キーワードBody temperature / Calonc intake / Blood oxygen saturation / Minutes ventilation / Geriatric patients
研究概要

高齢者の低体温誘発要因を検討するため、設定した1年間内の新規施設入所者を対象に、入所時からのエネルギー摂取量、体温、血中酸素飽和度、脈拍および肺機能を指標として、経時的変化を観察した。
協力を得た5名(平均年齢83.2歳、80-86歳)は、全員が補助具歩行または車椅子移動が出来る者であり、寝たきり者は含まれていない。
エネルギー摂取と体温の関係は、1名のみ有意な負の相関(r=-0.399p<0.05)を認めたが、入所時から約1ヶ月半の低い体温(36.0℃以下)の持続と入所後の適正な摂取カロリーによる関係と考える。他は、統計的有意な関係を認めない。また、対象者の測定期間中の平均エネルギー摂取量は最も低い者で23.4Kca/kg、最も多い者で39.1Kca/Kgであり、何れも摂取カロリーは十分であると考える。
脈拍と血液中酸素飽和度の関係は、測定期間中の酸素飽和度が低酸素状態(95%以下)の占める割合が30%以上ある入所者の場合、有意な負の相関を示し、酸素飽和度96%以上が90%以上を占める者では、有意な正の相関若しくは、両者の間に相関を認めない。この結果は、多人数の横断的測定結果と同様であった。即ち、血液中酸素飽和度が低い場合は、脈拍を増加させることにより、酸素不足を補う代償機能の有効的な防衛反応であり、酸素飽和度と脈拍の間に有意な正の相関を認める者は、有酸素運動がなされた生活活動度の高い反映と考える。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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