研究概要 |
1.新規年齢依存性発現遺伝子のスクリーニング 生後3日ないし15ヵ月のマウス(C57B L/6)の脳より抽出したTotal RNAについて、ディファレンシャルディスプレイ(DD)法を実施した結果、年齢依存的な発現パターンを示すバンド計6本を見出した。これらのcDNAの塩基配列を決定し、リアルタイムPCR反応装置で分析してそれぞれの遺伝子発現量を測定し、DD法と同様な年齢依存的発現パターンを示すことを確認した。配列DNAデータベース(BLAST)によるホモロジー検索の結果、6個の遺伝子のうち、4個はそれぞれmyelin proteolipid protein, tranferrin, embryo cDNA from RIKEN full-length enriched library, protein tyrosine phosphatase type IVAの一部とほぼ一致していた。データベース上、残りの2個に類似した配列は存在しなかったことから、これらは未知遺伝子の一部である可能性が示唆された。 2.マウス腎の年齢依存性M-LPに関する研究 M-LPと蛍光タンパク質の融合タンパク質を哺乳類の培養細胞内で発言させたところ、M-LPはperoxisomeに局在していることが明らかとなった。そこで、M-LPのcDNAの1部を含む種々のconstractを作製し、培養細胞内で発現させて局在を調べた結果、M-LPのN末端側に局在化シグナルがあることが示唆された。
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