研究課題/領域番号 |
12670392
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
山本 秀孝 三重大学, 医学部, 助手 (90158296)
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研究分担者 |
種子島 章男 三重大学, 医学部, 講師 (70283520)
福永 龍繁 三重大学, 医学部, 教授 (70156800)
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キーワード | Ethanol / CYP2E1 / ALDH / Acetaldehyde / cDNA / mRNA / RT-PCR / Polymorphism |
研究概要 |
チトクロムP4502E1(CYP2E1)は、ミクロソーム酸化酵素のひとつであり、ニトロソアミンなどの変異原物質や薬物などを含む多くの低分子化合物の代謝に関与している。その代謝過程において、細胞のある特定の領域にCYP2E1が誘導されたり、活性代謝物が生成されると、細胞が組織障害を起こすことが示唆されている。 そこで本研究では、特にアルコールによる臓器障害に焦点を当て、アルコール症患者におけるCYP2E1誘導の変化を、リンパ球のCYP2E1mRNA発現量を測定することにより評価し、臓器障害発症メカニズムの解明することを目的とした。 ヒトリンパ球に発現しているCYP2E1mRNAは、RT-PCR法により確認可能となった。(定量的RT-PCR法)ので、この方法を用いて飲酒習慣のある男性並びに日常ほとんど飲酒しない男性を対象として、末梢血よりリンパ球を採取し、CYP2E1mRNAの発現量を比較したところ、両者にほとんど差異は認められなかった。また、被験者をALDH2の遺伝子型により分類し末梢血を採取後、直ちに飲酒時のアルコール濃度となるようにエタノールを添加し37℃で一定時間インキュベートした。その後,前記と同様の方法でリンパ球を採取し、mRNAを抽出、定量的RT-PCR法を用いてCYP2E1mRNAの発現量を測定したところ、どの群においてもほとんど差は認められなかった。すなわち、これまでの研究では、CYP2E1mRNAの発現量は、飲酒習慣の有無、あるいは、アルデヒド代謝活性の強弱により変化しないということが示唆された。
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