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2000 年度 実績報告書

ヒト補体系因子における遺伝子変異の検索

研究課題

研究課題/領域番号 12670397
研究機関愛媛大学

研究代表者

西向 弘明  愛媛大学, 医学部, 助教授 (00079758)

研究分担者 西村 浩治  愛媛大学, 医学部, 助手 (00208216)
キーワード補体遺伝子 / DNA多型 / 塩基変異 / ダイレクイ・シークェンシング / PCR-RFLP / 補体C7 / 補体欠損遺伝子
研究概要

本年度はまず補体C7について遺伝子解析を行った。等電点電気泳動法と免役ブロッティング法によりタンパク質レヴェルでC7表現型を明らかにした試料について末梢血DNAを分離精製し、17の個々のエクソンをカバーするプライマー・セットでPCRを行った。さらにダイレクト・シークェンシングを行いPCR-RFLPによる解析法を設定した。現在までに次の知見を得た。(1)第13イントロンの10番目の塩基についてGからAへの置換が高頻度でみられる。(2)この変異は制限酵素Hin1IによるRFLPで(Hin1I多型として)解析できる。(3)第13イントロンには10番目以外の塩基にも変異が存在する可能性がある。(4)第9エクソンの1166番塩基にGからCへの置換が高頻度でみられるが、この塩基置換とタンパク質アロタイプの関連はない。(5)日本人集団の1166番塩基を解析し頻度を算出したところ、G:Cはほぼ1:1である。この変異は検査試料数を増加するとハーディー・ワインバーグの法則に適合しない。(6)第4エクソンにはC7-5アロタイプと密接に関連する塩基変異が存在し、PCR-RFLP法で日本人集団と中国人集団(北京/西安)を調査したところ、変異塩基の頻度は2集団でほぼ同等であった。
これらC7の解析と並行して補体C9欠損遺伝子について解析した。R95X遺伝子は日本人に高頻度で存在することがわかっている。そこでこの遺伝子の起源を考察するための基礎データを得るため、中国人の5集団について変異遺伝子の分布を調べた。その結果、漢族には極低頻度で、そしてその他の少数民族では皆無であり、日本人集団とはかなり異なっている事がわかった。
これまでに得た以上の知見については2001年に開催される学会において報告を予定しており、論文投稿準備中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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