研究課題/領域番号 |
12670422
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
大橋 弘幸 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (60233243)
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研究分担者 |
赤嶺 紀子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20322141)
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キーワード | Sjogren's syndrome / CD40 / CD40L(CD154) / Accessory molecules / Costimulator |
研究概要 |
多クローン性のB細胞の活性化の機序を検討する目的で、シェーグレン症候群(SS)患者におけるリンパ球上のCD40及びCD40Lの発現を検討した。 健常コントロール40例、原発性シェーグレン症候群(I°SS)33例、2次性シェーグレン症群(II°SS)37例の患者群において、末梢血リンパ球のCD40及びCD40Lの発現を調べた。結果は、CD40はB細胞上には健常者でもSS患者でも常に発現しており、T細胞では両群ともCD40は検出されなかった。CD40Lでは、健常者群、SS患者群共に、少数の例外的なものを除きほとんど発現していなかった。 そこで、末梢血単核球をIonomycin、PMAを加えてT細胞を活性化させ、CD40Lの発現のtime courseを検討した。結果は、健常者でもSS患者群でも刺激後6時間の時点で、著明なCD40Lの発現ピークがみられたが、健常者は時間の推移とともに発現が低下したのに比し、シェーグレン症候群ではその発現が遷延化し48時間培養後でもCD40Lの発現が持続した。更に同患者においてsoluble CD40LをELISA法にて測定したところ健常者3.9±2.6ng/mlに比しI°SS9.1±2.6ng/ml、II°SS6.0±3.9ng/mlとSS患者にて有意にsCD40Lが増加していた。 次に、免疫組織学的な検討を11例のSS患者口唇唾液腺にて行ったところ、CD40Lはマクロファージのみならず、リンパ球にも発現していることを見いだした。現在、CD40Lの機能的な検討をSS患者を対象に行っている。
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