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2001 年度 実績報告書

抗リボゾームP蛋白抗体の抗原認識部位とSLEの臓器障害との関連性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12670435
研究機関自治医科大学

研究代表者

吉尾 卓  自治医科大学, 医学部, 講師 (20221666)

キーワードリボゾームP蛋白 / 抗リボゾームP蛋白抗体 / マウスモノクローナル抗リボゾームP蛋白抗体 / 全身性エリテマトーデス
研究概要

最初にAretemia SarinaリボゾームP2蛋白C末端22個アミノ酸残基からなるBSA結合合成ペプチドをマウスに免疫し、C末端22個アミノ酸残基の何れの部位に結合するモノクローナル抗体が出現するかを検討した。組み替え型ヒトリボゾームP0蛋白に結合する5クローンのモノクローナル抗体を得た。全てのモノクローナル抗体はリボゾームP蛋白の種類に関係なくC末端11個アミノ酸残基に結合した。更にC末端11個アミノ酸残基の何れの部位に結合するかを検討したところ、3クローンのモノクローナル抗体がAretemia SarinaリボゾームP2蛋白I-7と共通なヒトリボゾームP0蛋白I-7のアミノ酸残基(P0-I-7;EDMGFGL)に、更に弱くヒトリボゾームP1,P2蛋白I-7(DDMGFGL)に結合した。他の部位には全然結合しなかった。以上の結果からC末端11個のアミノ酸残基の、特にN末端に近い部位に対する抗体が出現し、C末端に近い部位に対する抗体は出来ず、SLE症例ではC末端により近い部位とI-7に結合する抗体が存在する可能性を報告しているが、N末端の方が抗原性が強いことが推測された。次にC末端11個のアミノ酸残基の中でC末端に近い部位に反応する抗体を作る目的でBSA結合のC末端5個(C-5;FGLFD)の合成ペプチドをマウスに免疫し、P0-C-22及びP0-C-11(SDEDMGFGLFD)ペプチドに結合する4クローンのモノクローナル抗体を得た。これらのモノクローナル抗体はC末端3個(C-3;LFD)、中間部位(P0-I-7、P0-I-5;SDEDM)に結合せず、C-5にも結合しなかったが、C-7には結合した。C-5で免疫したにも関わらず、C-5には反応せず、C末端7個(C-7;MGFGLFD)に結合した。C-5よりもC-7の方が抗原抗体間の親和力が安定していることが推測された。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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