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2000 年度 実績報告書

消化器癌の進展とアポトーシス関連蛋白の発現と機能

研究課題

研究課題/領域番号 12670455
研究機関筑波大学

研究代表者

小山 捷平  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00110502)

キーワードGastric cancer / Apoptosis / Fas receptor / Fas Ligand / TRAIL / DR4 / DR5 / DcR2
研究概要

(1)消化器癌の細胞株及び胃癌原発巣,転移巣(癌性腹水)の癌細胞,さらに癌巣に浸潤しているリンパ球(Tumorinfiltrating lymphocytes,TIL)におけるFasR及びFasL発現を検索した。癌原発巣,転移巣共に膜結合型FasLの発現を認め特に転移巣に有意に増量していた。FasRはほとんど発現していなかった。さらに転移巣におけるTILでは癌原発巣に於けるそれに比してFasL,FasR共に有意に増加していた。
癌の細胞株では膜結合型FasLの発現はほとんど認められず、non-functioningな細胞質型であった。
(2)TUNEL法でアポトーシスの程度を定量的に測定した。癌原発巣,転移巣の癌細胞はほとんどアポトーシスに陥っていないが転移巣のTILは癌原発巣のそれに比して有意に高い頻度でアポトーシスになっていた。
(3)胃癌原発巣,転移巣(癌性腹水)のTILのphenotypeを検討した。その結果、転移巣のTILは胃癌原発巣のTILに比して有意にCD3+T細胞,特にCD8+CD11b-,CD4+CD62L-細胞比率が高かった。
(4)胃癌原発巣,転移巣(癌性腹水)の癌細胞,,さらにTILにおけるTRAILおよびそのreceptor分子(DR4,DR5,DcR2)の発現を検討した。胃癌原発巣,転移巣(癌性腹水)の癌細胞上にはTRAILおよびそのreceptor分子(DR4,DR5,DcR2)の発現が認められたが両者の間には有意の差はみとめなかった。しかし、TILにおいては転移巣では癌原発巣に比して有意にTRAILおよびそのreceptor分子(DR4,DR5,DcR2)の発現の増強が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shohei Koyama.: "Apoptotic depletion of infiltrating mucosal lymphocytes associated with Fas"Digestive Diseases & Sciences. 45(4). 773-789 (2000)

  • [文献書誌] Shohei Koyama et al.: "Fas receptorcounterattackagainst tumor-infiltratinglymphocytes in vivo as a"J Cancer Res Clin Oncol. 127(1). 20-26 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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