未分化幹細胞から肝細胞系への分化誘導因子の同定,遺伝子クローニング

2000 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 12670497
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 遠城寺 宗近 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (20253411)
• 研究分担者: 中牟田 誠 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (00294918)
• キーワード: 幹細胞 / 肝細胞 / 分化因子 / differential gene display

研究概要

liver stem cell様特性を有する細胞株,ETK-1,そのETK-1に対し5-azacytidineにて分化誘導中の細胞,さらに分化が完了した細胞株,MEK,を用いて.differential gene display法にて.その発現パターンから可能性のあるbandをpick upした。全体で59bandを切り出し.その各々についてdirect sequenceにて遺伝子配列を決定している段階である。
シークエンスによって既に明らかに機能のわかっているものは排除し、選択されたものを今後全長のcDNAをクローニングしていく。さらにそれらの発現を各分化段階にて再確認し、遺伝子導入実験等でFunctionを検討していく予定である。

研究成果

• [文献書誌] Uchimura K, et al.: "Activation of retinoic X receptor and peroxisome proliferator-activated receptor-α inhibits nitric oxide and tumor necrosis factor-α production in rat Kupff cell"Hepatology. 33. 91-99 (2001)