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2001 年度 実績報告書

特発性門脈圧亢進症における遺伝子異常の検索

研究課題

研究課題/領域番号 12670510
研究機関大阪市立大学

研究代表者

羽生 大記  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40301428)

研究分担者 西口 修平  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10192246)
キーワード特発性門脈圧亢進症 / CTGF / アデノウイルス
研究概要

CTGFの線維化における機能解析を進めるにはトランスジェニックマウスの作成が必要となる。しかし、肺移植によるトランスジェニックマウスやノックアウトマウスの作成は発育・継代が困難であるため、アデノウイルスを用いた遺伝子導入法を検討した。発現ベクターとしてアデノウイルスを用いる利点として、1)高ウイルスを得る(10^8〜10^9PFC/ml)ことができる、2)ヒトだけでなくマウスやラットを含む広い動物種に用いることができる、3)増殖細胞だけでなく静止期細胞にも感染・発現できる、4)動物個体に直接注入・投与可能であるなどの点があげられる。アデノウイルスは主として肝臓や神経に集まるため組み換えアデノウイルスを用いれば目的のタンパクを肝臓に発現させることが可能である。
human CTGFのmRNAのアミノ酸配列は2075塩基から成っている。このCTGFのmRNAからcDNAを作製した。アデノウイルスへの遺伝導入はAdenovirus Expression Vector Kit(Takara Biochemical)を用いて行った。作製したcDNAををコスミドベクターのE1領域に導入する。E1領域を制限酵素で切断し欠失させたアデノウイルスのゲノムDNA(DNA-TPC)とこのコスミドベクターをE1を恒常的に発現している293細胞にco-transfectionにより導入する。293細胞内で相同組み換えが起こり、組換えアデノウイルスが出現する。
現在、組換えアデノウイルスの作製および精製ウイルスの調整まで終了している。今後、このウイルスを肝臓に感染させることにより、CTGFを発現させる予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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