研究概要 |
本年度の研究予定として、tetoffHCVトランスジェニックマウスの作製および系の確立を試みた。すなわち、組み換えDNA操作によりtet-operator/Promotor下に全長HCV cDNAを組み込んだプラスミドDNAをサブクローニングし、TransgeneとするSegmentのみを制限酵素によって分離精製した(里井分担)。その後、精製Transgeneをマウス受精卵前核にマイクロインジェクションし、偽妊娠マウスに移入して、offspringを得た(Liang,T,Jake分担)。このマウスにTransgeneが導入されているか否かについては、HCVCore,NS5Bに対するプローブを用いてSouthernblot法によりスクリーニングした。 当初得られたoffspringは、全てSouthern法によってTransgeneの組み込みの確認はできず、このTransgeneによる細胞毒性のためかとも思われたが、プラスミドのサブクローニングまでさかのぼり、くり返しこのトランスジェニックマウスの獲得を試みたところ、現在まで数匹ながらポジティヴのマウスを確認している。次年度以降、このtet-operator HCVマウスとtTA(tetracycline-inducible transactivator)トランスジェニックマウスと交配し、tet-off HCVトランスジェニックマウスの確立を目指す。
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