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2001 年度 実績報告書

サーファクタント蛋白のRT-PCRによる微小肺癌検出と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12670567
研究機関札幌医科大学

研究代表者

阿部 庄作  札幌医科大学, 医学部, 教授 (60113510)

研究分担者 平澤 路生  札幌医科大学, 医学部, 助手 (90264530)
高橋 弘毅  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60231396)
キーワード微小転移 / サーファクタントアポ蛋白 / clara cell 10kd protein / 肺癌 / PCR / 免疫染色 / サイトケラチン
研究概要

1 末梢血中の肺癌細胞検出の検討
末梢血中の肺癌細胞を検出するため、肺に特異的に発現するSP-A、SP-C、CC-10をマーカーとしてPCRを行った。健常成人の末梢血有核細胞5×10^6に肺腺癌細胞を混入させ、PCRを行った結果、5×10^6に1個の肺腺癌細胞が混入していれば検出可能であることが示された。健常成人、肺癌以外の肺疾患を有する患者の末梢血での陽性は肺化膿症患者1例のみで,SP-AmRNAが認められた。SP-AのRT-nestedPCRの検出率は非小細胞癌患者72例の内SP-AmRNAが26例(36%)、SP-CmRNAが10例(14%)、CC-10mRNAが2例(3%)に検出された。SP-AmRNAは病期I期から高率に認められたが、SP-CmRNAは病期III期以上の進行例に限られた。末梢血中の肺癌細胞、すなわちoccult metastatic lesionsの検出がSP-AのRT-nestedPCR法による検出法を開発し、臨床的有用性が示された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Imada A et al.: "Mast cells correlate with angiogenesis and poor outcome in stage I lung adenocarcinoma"Eur Respir J. 15(6). 1087-1093 (2000)

  • [文献書誌] Thkahashi H, et al.: "Serum surfactatnt proteins A and D as prognostic factors in idiopathic pulmonary fibrosi and their relationship to disease extent"AmJ Respir Crit Care Med.. 162(3). 1109-1114 (2000)

  • [文献書誌] 黒木由夫, 他: "肺サーファクタント"SRL宝函. 23. 228-233 (2000)

  • [文献書誌] 高橋弘毅, 他: "末梢気道肺傷害におけるSP-Aの変動と病態との関係"気管支学. 22(8). 657-663 (2000)

  • [文献書誌] 高橋弘毅, 他: "呼吸器疾患における病態解析と臨床診断法の進歩"札幌医学雑誌. 70(3). 39-45 (2001)

  • [文献書誌] 高橋弘毅, 他: "呼吸器疾患と肺サーファクタント蛋白質"日本胸部臨床. 60(11). 206-212 (2001)

  • [文献書誌] 平澤路生: "末梢血中の微小肺癌転移の検出"先端医療技術研究所. 489 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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