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2001 年度 実績報告書

筋強直性ジストロフィーの病態機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12670607
研究機関愛媛大学

研究代表者

山縣 英久  愛媛大学, 医学部, 助手 (00304618)

研究分担者 三木 哲郎  愛媛大学, 医学部, 教授 (00174003)
近藤 郁子  愛媛大学, 医学部, 教授 (20110489)
野村 拓夫  愛媛大学, 医学部, 講師 (20322274)
キーワード筋強直性ジストロフィー / (CTG)リピート / 連鎖不平衡 / シークエンス / 多段階モデル / DMPK蛋白 / 遺伝子再編成
研究概要

1.DMPK遺伝子のハプロタイプ解析およびリピート数の動的変化の解析
筋強直性ジストロフィーの家系構成員の高分子量DNAを2002年2月21日現在474個収集した。サザン法とPCR法を用いて、CTGリピート数の決定、リピート近傍のDNA多型マーカーの解析を行い、日本人の詳細なハプロタイプを作成した。本研究では、5種類の新規遺伝子多型が同定され、以前報告した8箇所の遺伝子多型と併せて、13箇所の多型で集団をハプロタイプ分類できた。その結果、患者集団における創始者染色体の存在、異常遺伝子の由来が従来言われてきた(CTG)5リピート由来ではなく、ある限られた(CTG)19リピート以上の集団の先祖由来であり、DMPK遺伝子下流のSIX5遺伝子第3エキソン領域の遺伝子再構成が示唆された。
ホモ接合性DM患者、前変異の人のリピート周辺の塩基配列をシークエンスしたが、CTGリピート部分のとぎれや変化は見出さなかった。
2.先天型DMの筋肉組織の解析
2001年2月21日現在、1歳未満の先天型DM6症例の病理解剖より得られた組織32サンプルから高分子量DNAおよび蛋白を抽出し、サザン解析、DMPK蛋白のWestern解析を行い、リピートの均一性、若干の組織間の違い、筋組織の未熟性を示唆するデータを得た。DMPK蛋白の発現は低下していなかった。
3.DMPK蛋白の機能解析
酵母two hybrid systemを利用して、DMPKやSix5/DMAHP遺伝子と結合する蛋白を単離・同定するため、ヒト心筋および骨格筋のcDNAライブラリーをスクリーニングした。陽性クローンとして筋収縮に関係するミオシン結合蛋白のファミリーとミオシン軽鎖蛋白、細胞骨格に関係するRac1とRhoAを検出した。さらに特異的に作用する蛋白を検索中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Gonzales I, Yamagata H, et al.: "New nomenclature and DNA testing guidelines for myotonic dystrophy type 1 (DM1)"Neurology. 54・6. 1218-1221 (2000)

  • [文献書誌] 山縣英久, 野村拓夫, 三木哲郎: "トリプレット・リピート病遺伝子突然変異の創始者"脳の科学. 22・8. 859-865 (2000)

  • [文献書誌] 山縣英久, 野村拓夫, 三木哲郎: "筋強直性ジストフィー"内科. 87・4. 718-721 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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