研究課題/領域番号 |
12670632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
辻 貞俊 産業医科大学, 医学部, 教授 (30117171)
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研究分担者 |
赤松 直樹 産業医科大学, 医学部, 助手 (10299612)
松永 薫 産業医科大学, 医学部, 助手 (80248567)
魚住 武則 産業医科大学, 医学部, 助教授 (00160226)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 運動野 / 感覚野 / 陰性運動野 / 硬膜下電極 / 興奮性機序 / 抑制性機序 |
研究概要 |
1.硬膜下電極より記録した体性感覚高周波振動 正中神経刺激後に一次体性感覚野から記隷される体性感覚誘発電位の初期皮質反応に50-800Hzの高周波振動が重畳している。硬膜下電極を設置下難治性てんかん患者から皮質悩波を記録し、感覚運動皮質表面から体性感覚高周波振動を直接記録した。体性感覚高周波振動は体局在に対応する感覚野に限局して誘発され、中心溝を境とした位相逆転が前期成分に認められた。体性感覚高周波振動は陰性運動野からも明瞭に記録され、同部に感覚入力があることが示唆された。 2.陰性運動野と随意運動の関係 陰性運動野と随意運動との関係を皮質脳波より検討した.硬膜下電極を設置した難治性てんかん患者4例を対象として随意運動前後の皮質脳波を運動野、感覚野、陰性運動野より記録し、周波数分析を行った.陰性運動野では運動発現直前にevent-related desynchronizationが認められた。運動停止後は高振幅post-movement beta synchronizationが認められ、運動野より早期に出現した.この結果は随意運動に際して陰性運動野が活性化していたことを示唆するものである。陰性運動野は随意運動の準備状態形成に関与していることが推測された。 3.運動野2重刺激法による早期・後期抑制機構の検討 慢性硬膜下電極を用いて運動野・感覚野・陰性運動野を条件刺激し、運動野訓験刺激に対する影響を検討した。運動野条件刺激時のみに1-6msおよび50-300msに抑制効果が認められた。一例のみに感覚野条件刺激で後期抑制が認められた。一次運動野に対する早期・後期抑制効果はほぼ運動野に限局した機構と考えられた。
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