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2000 年度 実績報告書

レプチンの新しい心筋保護作用と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 12670648
研究機関群馬大学

研究代表者

神田 享勉  群馬大学, 医学部, 助教授 (40261838)

研究分担者 小林 功  群馬大学, 医学部, 教授 (50008273)
キーワードレプチン / 心筋 / 心筋炎 / ノックアウト / マウス / ウイルス
研究概要

レプチンの心血管系疾患との関わりを解析し、心血管系に対する治療法の開発を目的とする。レプチンがgp-130,STAT3を介して心筋細胞の肥大、増殖、分化に関与し、心筋を保護することを検証し、心不全の治療応用の可能性を示した。
実験結果は以下のごとくである。心血管系疾患における血中レプチン濃度を検討した。急性心筋梗塞や狭心症では、発症後48時間をピークに上昇するが、約20%の症例で低レプチン血症(<2.5ng/mL)であった。このグループは有意にMaxの心筋逸脱酵素が高く梗塞範囲が大きかった。このように低レプチン血症は心筋梗塞の悪化に関連した。また、動物実験で低レプチン血症と心臓病との関連を調べる目的で、レプチンのノックアウトされたobマウスに心筋炎ウイルスを投与した。野性型マウスでは2週間以上生存したが、obマウスは6日目で全滅し、心筋炎の増悪を認めた。更に心筋解析で、心筋細胞径がobマウスでは有意に小さくなっていた。野性型は心筋肥大と間質の繊維化がありobマウスではこの適応機構の破綻があった。そこで低レプチン血症は心筋炎、心肥大の防御に重要な役割を持つと考えた。
以上心血管系疾患の進展にレプチンは作用し、欠乏状態を補う治療が必要であると考えた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fujimaki S,Kanda T,Kobayashi I.: "The significance of measuring plasma leptin in acute myocardial in farction"J Int Med Res. 29. 45-50 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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