研究課題/領域番号 |
12670652
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉栖 正生 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20282626)
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研究分担者 |
阿古 潤哉 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60292744)
大内 尉義 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80168864)
金 承範 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30254907)
三田 智文 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (30187306)
飯島 勝矢 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
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キーワード | 動脈硬化症 / 血管内皮細胞 / 一酸化窒素 / 血管拡張 / 新生内膜 / 血管平滑筋細胞 / 転写調節 / 脱分化 |
研究概要 |
1.血管におけるDDAH IおよびDDAH II遺伝子発現調節の検討 1)ヒト血管内皮細胞および血管平滑筋細胞、ラット血管平滑筋細胞およびラット大動脈組織におけるDDAH(DDAH I)およびDDAH homolog(DDAH II)遺伝子の発現調節をmRNAレベルで検討した。Rat DDAH IIのノーザン解析用のcDNA断片は、マウスとヒトの配列に基づいてPCRにて作成した。その結果、血清存在下で通常の状況で培養している血管平滑筋細胞においてはサイトカイン刺激を含む広範な刺激では、これらの酵素の著明な変動は認めなかった。 2)一方、DDAH IおよびDDAH IIに対して作成した抗体を用いて、ラット頸動脈擦過モデルによる新生内膜の免疫組織染色を行い、これら酵素の新生内膜の内膜平滑筋細胞における発現を認めた。また、中膜平滑筋層から培養系に移した培養血管平滑筋細胞において発現が著明に上昇した。現在、培養血管平滑筋細胞の脱分化の程度を変化させて、両遺伝子の発現を詳細に検討している。また、高血圧自然発症ラットなどの病態モデルの大動脈組織における両遺伝子の発現の検討も継続して行っている。 2.内因性NOS阻害物質定量法の確立 3)まず培養系において、培養上清中の内因性NOS阻害物質を高速液体クロマトグラフィー-蛍光検出法により定量する系を確立し、DDAH IおよびDDAH IIの発現が、培養上清中の内因性NOS阻害物質の量におよぼす影響を検討している。また、臨床検体中の内因性NOS阻害物質の定量も行っている。
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