研究概要 |
本研究は心不全進展過程におけるイミダゾリン受容体、α2アドレナリン受容体系の変化とその刺激薬であるrilmenidineによる心機能障害抑制効果の評価を目的とする。本年度は、rilmenidineの投与量決定するための予備実験を行い、その急性投与の用量は、0.05-0.1mg/kg静脈内投与が妥当と判断した。0.1mg/kg投与の場合、心拍数、血圧は開始前に比して30分後に15%低下した。現在、rilmenidine慢性投与(0.1mg/kg/日)により、ビーグル犬を用いて心不全の進展がどの程度抑制されるかを検討中である。さらに、圧受容体感受性をフェニレフリン(5-10μg/kg,iv)、ニトログリセリン(10μg/kg,iv)を用いて、心拍数、収縮期血圧の変化の傾きにより算出し、心不全前後で検討し、この変化がrilmenidineによりどの程度抑制されるかも検討中である。
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