研究概要 |
ビーグル犬を用いた高頻度右室ペーシングにより心不全モデルを作成。イミダゾリン-1受容体及びα_2アドレナリン受容体刺激薬であるrilmenidineを心不全前より投与した群と生長投与群とを比較した。心不全後の左室駆出率(EF),左室拡張(EDD)終期径・収縮(ESD)終期径を優位に改善した。すなわち、非投与群は、EF、EDD、ESDそれぞれ68.1±11%→17.2±5.2%,35.6±3.5→48.0±2.0mm,22.2±4.9→43.8±4.5mmであったのに対して投与群では、各々70.8±7.9→32.5±12.5,33.4±4.1→41.5±5.0mm,20.3±4.5→35.2±5.0mm)と有意に良好であった。 以上より中枢性交感神経系抑制は、心不全の進展を抑制する可能性が示唆された。本研究結果は、第67回日本循環器系会総会で発表予定である。
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