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2001 年度 実績報告書

アレルギー反応を制御する鍵となる分子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12670732
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

森尾 友宏  東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30239628)

研究分担者 野々山 恵章  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (40280961)
キーワードKu70 / 80 / class switch / Fcε receptor / gene regulation / CD95 / IL-4R / CD40
研究概要

Ku70/80のアレルギー反応への関与を検討した。
(1)KuによるCD23、CD95遺伝子発現調節機構の解析(論文投稿中)
IL-4R/CD40刺激によりCD40に会合したKuが核内に移行する。同刺激によりCD23の発現は最大になる。またKuはCD23のイントロン内エンハンサーに会合する。以上より、KuはCD23の発現調節を担っている可能性がある。2つのKu80 dominant negative (DN)コンストラクトをEGFPとのfusion proteinの形で作成し、B細胞株に遺伝子導入し、IL-4R/CD40刺激を加えたところ、C末端を欠くコンストラクトを導入した細胞株でCD23の発現が抑制された。レポーター遺伝子アッセイによる解析では、Kuが会合するとされるエンハンサー領域は、その周辺部が存在することにより機能し、IL-4R/CD40刺激で最大限の発現が得られることが判明した。実際にそのエンハンサー領域へのKuの特異的結合の証明は不成功に終わっている。これらの結果はしかし、KuがB細胞において、CD23発現を調整している間接的な証左と考えている。CD95に関しては結合するプロモーター領域を決定した。
(2)Kuの修飾と機能の修飾
ストレス刺激が入るとKuのセリンプロテアーゼによるあるいは、ユビキチン化に引き続くdegradationが生じることが判明した。これが細胞のアポトーシスやアレルギー反応の停止に関与するかどうか検討中である。Kuをチロシンリン酸化する候補キナーゼを検討しているが、Kuを基質として効率よくリン酸化するものは同定できていない。
(3)Kuの局在を決定する因子の検討
一般的なチロシンキナーゼ阻害薬によりKuの核内移行が阻害される。ナイーブなB細胞にDN KuあるいはY→F変異導入Kuを発現させるシステムを確立して、核内移行への影響を検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kawai S: "Flow cytometric determination of intracytoplasmic Wiskott-Aldrich syndrome protein in peripheral blood lymphocyte subpopulations"Journal of Immunological Methods. 260. 195-205 (2002)

  • [文献書誌] Jin Y: "Characterization of soluble CD40 ligand released from human activated platelets"Journal of Medical and Dental Sciences. 48. 23-27 (2001)

  • [文献書誌] Jo EK: "Characterization of mutations, including a novel regulatory defect in the first intron, in Bruton's tyrosine kinase gene from seven Korean X-linked agammaglobulinemia families"Journal of Immunology. 167. 4038-4045 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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