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2000 年度 実績報告書

催奇性因子の作用機序解明による先天奇形の原因遺伝子究明

研究課題

研究課題/領域番号 12670747
研究機関大阪大学

研究代表者

酒井 規夫  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30314313)

研究分担者 塚本 浩子  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50263281)
岡田 伸太郎  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30028609)
乾 幸治  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90175208)
キーワード先天異常 / 催奇性因子 / 形態形成
研究概要

小児科領域で経験する先天異常の内、遺伝性、染色体異常によるものは一部であり、大半はなんらかの環境因子によるものと考えられている。本研究では環境因子の内、比較的因果関係が良く知られている薬剤について、その作用機序についての知見を得るための方法論を開発している。
本年度行ったことは、1)培養細胞を用いて薬剤を添加した時の細胞中の遺伝子の発現レベルを調べる方法を確立し、2)脊椎の奇形を起こす疾患についてその原因遺伝子の検索を行った。
1)培養細胞としてはATDC5という軟骨前駆細胞の細胞株を用い、これにVPA(抗てんかん薬)を添加し、培養した後細胞を回収し、この細胞からtotal RANを抽出した。このRNAの発現レベルをVPAを添加しない場合と比較するため、Differential display,DNA arrayed membraneを用いて両者の差をみた。いずれにおいてもいくつかの遺伝子の差がみられた。
2)二分脊椎は葉酸がその発生を抑制することが知られているが、またいくつかの遺伝疾患でも二分脊椎を伴うことが知られ、そのような疾患遺伝子の発現に関して薬剤がどのような影響を調べることは、網羅的な検索ではないが有意義と考えられる。我々は本年度Jarcho-Levin syndromeとSchwarz-Jampel syndromeの候補遺伝子の変異遺伝子の検索を行ったが、いずれも他グループから遺伝子のクローニングが報告された。現在その遺伝子に関する変異を同定中である。
今後1)の結果に基づいて候補遺伝子をin vivoの系を使って解析してゆく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Inui K, et al: "A new variant neuropathic type of Gaucher's disease characterized by hydrocephalus, corneal opacities, deformed toes"J Pediatr. 138. 137 (2001)

  • [文献書誌] Inui k et al: "A case of chronic infantile type of fucosidosis: clinical and magnetic resonance image findings"Brain Dev. 22. 47-49 (2000)

  • [文献書誌] Tsukamoto.H, et al: "SSCP analysis by RT-PCR for the prenatal diagnosis of Niemann-Pick disease type C"Prenatal Biagn. 21. 55-57 (2001)

  • [文献書誌] Akagi M,Inui K et al: "Mutation analysis of two Japanese patients with Fanconi-Bickel syndrome"J.Hurm Genct. 45. 60-62 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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