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2000 年度 実績報告書

小児神経系腫瘍の発生機序ならびにその遺伝子治療に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12670780
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

松島 宏  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (70190460)

研究分担者 今井 祐之  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30203300)
浜野 晋一郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80208595)
奈良 隆寛  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80180537)
南谷 幹之  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00229775)
有田 二郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40246369)
キーワード神経栄養因子 / 神経栄養因子受容体 / シグナル伝達路 / 細胞分化 / 神経芽細胞腫 / アポトーシス
研究概要

小児脳腫瘍および神経芽細胞腫の発生機序に関わるNGF/NGFRシグナル伝達路の異常を明かにすると同時に、NGF/NGFRカスケードを用いた小児神経系腫瘍の新たなる分化誘導療法ならびに、このカスケードによるアポトーシス誘導による神経系腫瘍の新たなる治療法開発の可能性を探ることを目的とする。
研究成果 1.小児神経系腫瘍におけるNGF/NGFRカスケードの変異の存在;小児神経芽細胞腫株につき神経栄因子(NGF,BDNF,NT-3,NT-4/5)およびその受容体(p75,trkA,trkB,trkC,trkE)の、mRNAと蛋白発現量を定量的に検討した。神経芽細胞腫株(HT230)細胞ではp75,trkA,trkB,trkC,trkE、NGF,BDNF,NT-3,NT-4/5のいずれの発現もみられなかったが、NGF/NGFRカスケードシグナル伝達路中間体自体は発現していており、しかも以下の実験からそれらは機能的であった。2.NGF受容体遺伝子のin vitroにおける神経系腫瘍細胞内への導入;NGF受容体(p75NGFR・trkA)cDNA発現ベクターを我々の樹立した内因性NGFRを発現しない神経系の腫瘍株に導入し、NGF投与を行うと未分化神経細胞を最終分化へと誘導することができた。3.NGFR遺伝子導入による神経系腫瘍の増殖抑制およびアポトーシス誘導;NGF/NGFRカスケードの神経系腫瘍細胞内での人為的な構築がin vitroにおいて腫瘍細胞の増殖抑制やアポトーシスを誘導した。以上からNGF/NGFRカスケードを用いた新たなる神経系腫瘍の分化誘導あるいはアポトーシス誘導療法の開発が可能と考えられた。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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