研究課題/領域番号 |
12670790
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (70257616)
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研究分担者 |
吉川 哲史 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80288472)
浅野 嘉造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
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キーワード | HHV-6 / A431細胞 / HUVEC / 持続感染 |
研究概要 |
1)A431細胞への感染:HHV-6のin-vitro感染システムを構築するため、まずfreeウイルス液とウイルス感染臍帯血単核球を使用して感染効率を比較した。その結果、10^4〜10^5PFU/mlのウイルス液では殆ど感染が確認できなかったのに対し、HHV-6感染臍帯血単核球を使用することにより24時間後に約40%の細胞で早期抗原(IEA/ex3)が陽性になることが確認された。その際、接種細胞とA431細胞間にポアサイズ0.45μmのフィルターを挿入することによって感染効率が極めて低下したことから、ウイルス感染細胞とA431細胞の直接接触が感染成立に重要なことが明かとなった。またウイルス後期抗原(OHV-3)は検出されず、感染性ウイルス粒子産生も認められなかったことからabortive infectionと考えられた。さらに感染後A431細胞内ウイルスゲノムは、感染細胞の継代にともない徐々に減少していくものの1ヶ月間以上残存し、ウイルスの前初期遺伝子転写も継続していることが明らかとなった。表皮細胞におけるHHV-6の持続感染系と考えられ、今後様々な刺激に伴なうサイトカイン産生能等を解析する予定である。 2)HUVECでの感染:HUVECにおいてもl)と同様HHV-6感染臍帯血単核球を用いることにより、効率的にウイルス感染を成立させることができることが確認された。しかしながら、primary cultureで使用する細胞が極めて高価なため、今後の感染実験で大量の細胞を使用するためには我々の施設でHUVECを作る必要があると考えられた。そこで、現在臍帯からの血管内皮細胞の採取、培養法を確立しつつある。
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