研究課題/領域番号 |
12670790
|
研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (70257616)
|
研究分担者 |
吉川 哲史 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80288472)
浅野 喜造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
|
キーワード | HHV-6 / A431細胞 / HLA / ICAM-1 / サイトカイン / リアルタイムPCR |
研究概要 |
1)HHV-6感染に伴うA431細胞の表面抗原の変化:前年度の実験結果から、HHV-6感染後IEA/ex3抗原陽性細胞の割合は、感染後48時間で最高値に達することが明らかになった。そこで、感染後48時間の細胞について、フローサイトメーターを使用してHLA classI、HLA classIIの発現とともに、ICAM-1、ELAM-1、VCAM-1の3種類の接着分子発現についても解析した。その結果、HLA classI、HLA classIIとICAM-1の3種類の表面抗原発現が亢進していた。さらに、この発現亢進機序が培養上清中のsoluble factorsによるものかどうか解析するため、48時間後の培養上清をA431に加えて変化を調べたが、Mock感染の培養上清と差を認めなかった。よって、本現象はHHV-6感染に伴う直接的な影響によることが考えられた。 2)HHV-6感染に伴うA431細胞のサイトカイン合成能の解析:HHV-6感染群とMock感染群の間でサイトカイン合成能に差があるかどうか調べるため、感染後経時的にA431細胞を採取しRNAを抽出後、ランダムプライマーを用いてcDNAを合成。その後TNF-α、IL-1β、IL-6のサイトカイン遺伝子の発現を半定量的に解析した。その結果、HHV-6感染群において全てのサイトカイン遺伝子発現が亢進していることが明らかとなった。現在培養上清中のサイトカイン濃度をELISA法にて測定中である。 3)リアルタイムPCR法によるサイトカイン遺伝子発現の定量:より詳細なサイトカイン遺伝子発現量の解析を目的として、TNF-α、IL-1β、IL-6の3種類について、リアルタイムPCR法による定量解析システム構築を実施中。プライマー、プローブを作製し、アロ刺激を加えた臍帯血単核球をコントロールとして基礎検討を行なっている。
|