研究課題/領域番号 |
12670790
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (70257616)
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研究分担者 |
吉川 哲史 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (80288472)
浅野 喜造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
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キーワード | HHV-6 / サイトカイン / ケモカイン / RT-PCR / リアルタイムPCR |
研究概要 |
1)HHV-6感染A431細胞培養上清中サイトカイン濃度測定:前年度までに実験で、感染細胞中のTNF-α、IL-1β、IL-6の各炎症性サイトカイン発現が更新していることを半定量的なRT-PCR法で確認した.、そこでこれら培養上清中の3種類の炎症性サイトカイン濃度をELISA法で測定した結果、Mock感染細胞と比較してHHV-6感染細胞培養上清中で有意にいずれのサイトカイン濃度も高値を示していた。よってHHV-6感染に伴い、炎症性サイトカインの遺伝子発現だけでなく、蛋白合成も亢進していることが明らかとなった。前年度までの実験結果とあわせ成績をまとめ、現在J Med Virolにin pressである。 2)リアルタイムPCR法による炎症性サイトカイン遺伝子発現の定量的測定法開発:臨床検体での炎症性サイトカイン、ケモカイン遺伝子発現をより鋭敏に測定するため、リアルタイムPCR法によるTNF-α、IL-1β、IL-6、βアクチン、MIP1α、MIP1βの測定系を確立したPrimer Express Softwareを用いて各遺伝子mRNAについてのプライマー、プローブを設計、合成。アロ刺激後の臍帯血単核球から抽出したRNAからランダムプライマーを用いてRT-PCRを実施、得られたcDNAをテンプレートとして各プライマーでPCR後、PCR産物をTAクローニングキットを用いてサブクローニングした。これらのプラスミドの段階希釈系列を、標準曲線作成用に使用した。基礎検討により、DNAのコンタミネーションはなく、感度、特異性も問題ないことが確認された。今後、経時的に採取された骨髄移植後の患児抹消血単核球を用いて、これらのサイトカイン、ケモカイン遣伝子発現を解析し、HHV-6分離群、非分離群で比較する予定である。
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