研究課題/領域番号 |
12670796
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
芳野 信 久留米大学, 医学部, 教授 (40080569)
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研究分担者 |
原田 英明 久留米大学, 医学部, 助手 (90309790)
徳永 泰幸 久留米大学, 医学部, 助手 (60227585)
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キーワード | オルニチントランスカルバミラーゼ / 一塩基置換 / スクリーニング |
研究概要 |
われわれはヒトornithine transcarbamylase(OTC)遺伝子のR40H変異を持つ個体の発症予防を目的とするスクリーニングと一般人口中での遺伝子頻度を知るために同変異を簡便な検出方法の検討を行った。その方法として、野生型OTCとR40HOTCのそれぞれのPCR産物のTm値の差に基づいて両者を検出する方法を検討した。今回、そのためのPCRの至適条件を検討した。鋳型DNAとしては正常人末梢血および既知のR40H変異患者剖検肝から抽出したDNAを用いた。プライマーのシークエンスは、上流プライマーはGTGTGGACAACCACTACAAAATAAAG TG、下流プライマーはCATATATTTAATTTCTTCTCCGGTAAAGTTT、容量を100μlとし、プライマーの濃度はいずれも0.5μM、Mg濃度は1.5mM、dNTP濃度は0.2mM、検体DNA量は0.1μM、Taqpolymaraseでhot startとして、まず94℃、9minで熱変性し、ついで、94℃、1min、60℃、1min、72℃、1minを30サイクルが至適条件と判定した。この条件で野生型および既知のR40H変異個体由来のDNAを用いてPCRを行い、理論的な分子量のPCR産物がアガロースゲル電気泳動で検出されることを確認した。現在、サイバーグリーンを用いた方法で野生型とR40H固体由来のDNAを用いたPCR産物のTm値のちがいの検出条件を検討中である。
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