研究概要 |
我々は、クローンテック社から、2種類の比較的半減期の短いGFPベクターを購入した。Pd2EGFP-N1とPd4EGFP-N1の半減期はそれぞれ2時間と4時間である。これらのベクターのmultiple cloning siteにSCCA1或いは、SCCA2のfull lengthを組み込んだ。SCCA1、SCCA2の自発的産生の見られない二つの細胞株COS7,MDA-MB-231細胞にこれらのベクターを遺伝子導入し、その発現をRT-PCR法,ウェスタンブロット法にて確認した。mRNAレベル、蛋白レベルの両者でのSCCA1及びSCCA2の発現が確認された。我々はこれらのconstruction vectorを一過性に遺伝子導入されたCOS7,MDA-MB-231細胞を蛍光顕微鏡で観察した。SCCA2を組み込んだベクターよりもSCCA1ベクターの方が、蛍光強度は強かった。しかし全体に半減期の長いGFPを導入された細胞よりは蛍光強度は弱く、やはり細胞質全体が染まっていた。
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