研究課題/領域番号 |
12670887
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山下 康行 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (60220349)
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研究分担者 |
片平 和博 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (60295136)
荒川 昭彦 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (40244123)
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キーワード | MRI / 肝移植 / MR angiography / CT angiography / Gdキレート剤 / 造影剤 / 脂肪肝 / 三次元 |
研究概要 |
肝移植においてはCT、MRI、超音波など様々の画像診断が行われるがこれまでの方法では限界がある。肝移植においては肝臓の形態的情報として肝臓の体積測定や、肝動脈、門脈、静脈などの脈管構造と胆管構造の把握が必要である。我々は造影剤を用いたMRIならびにCTによってこれらが正確に測定できることを明らかにした。肝臓に特異的に集積する造影剤にはGdキレート剤と鉄製剤があるが、特にT1を短縮するGdキレート剤においては呼吸停止下で肝臓全体を三次元的に撮像できるため正確に肝臓の体積を求めることができることが明らかとなった。 また肝移植のドナーにおいては、侵襲性の高い血管造影の代用として造影剤を用いたMR angiographyならびにCT angiographyを利用することで患者の負担が軽減され非常に有用であった。 肝移植においてはdonorならびにreceipientの肝臓の機能的な評価が重要である。肝実質の代謝が低下すると臓器特異的造影剤の取り込みが低下することも最近の症例の集積で明らかになりつつある。さらに肝移植においてはdonorの肝臓の脂肪肝の有無を評価することも重要である。我々はMRIのgradient echo法を用いたdual contrast MRIを用いることによって肝臓内の脂肪の量が正確に定量できることも明らかにした。
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