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2001 年度 実績報告書

ASL法を用いた局所脳血流評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 12670889
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

小玉 隆男  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (40153564)

研究分担者 矢野 貴徳  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20315378)
宮本 浩仁  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10325748)
長町 茂樹  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (40180517)
キーワード磁気共鳴画像 / Arterial spin labeling / 局所脳血流
研究概要

平成13年度は,昨年に続いてarterial spin labelingの一法であるASTAR (Signal Targeted Alternating Radio Frequency with Asymmetric Inversion Slabs)法に関して,基礎的,臨床的に検討を加えた.この手法の最大の問題点は,ラベリングの位置から撮像スライスに至るまでのarterial transit timeが画像に大きく影響することである.特に,脳血流速度の低下した高齢者において,十分なASL信号が得られない場合がある.この解決法として,TI(血液ラベリングと撮像の間隔)を延長することが考えられるが、一方で縦緩和に伴うASL信号の低下が問題となる.また,ラベルされたスピンが血管内に残存することも,脳血流を正しく評価する上での障害となる.この解決法として,ラベリングパルスを印加した後に,同部位にtag end cut (TEC)パルスを印加する方法についての検討も行った.TECパルスによって血管内の信号を抑制することが可能であるが,全体としてのASL信号の低下も認められた.TECパルスを印加する場合には,ラベリングパルスからなるべくはなすことが望ましいことが判明した。
複数の断面を同時に検査する手法として,3D Fourier transfomation (FT)を用いたパルス系列についても検討している.パルス系列の改良により,昨年度に比べてかなり良好な画像が得られるようになってきた.しかし、撮像範囲の頭側部分になるほどarterial transit timeの影響が強く,脳血流速度が低下した状況では問題となると考えられた.
2D ASTARに関する検討については,昨年の日本磁気共鳴学会で発表した.また,本年の日本医学放射線学会総会およびアメリカ神経放射線学会での発表がacceptされている.現時点では,誌上発表には至っていない.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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