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2002 年度 実績報告書

核医学トレーサーによる肺癌並びに甲状腺癌の細胞特性の解析と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 12670914
研究機関久留米大学

研究代表者

石橋 正敏  久留米大学, 医学部, 助教授 (20168256)

研究分担者 藤本 公則  久留米大学, 医学部, 講師 (00199366)
林 明宏  久留米大学, 医学部, 講師 (70180958)
藤井 輝彦  久留米大学, 医学部, 助手 (50199288)
早渕 尚文  久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
山名 秀明  久留米大学, 医学部, 教授 (30140669)
キーワード肺癌 / Tl-201 / 細胞増殖機能 / MIB-1 / Tc-99mSestamibi / MAPK / ERK
研究概要

原発性肺癌を2群(non-small cell carcinoma, small cell carcinoma)に分けて、Tl-201 SPECTを施行した。対象は、non-small cell carcinoma 52例、small cell carcinoma 8例であった。年齢は、35歳-85歳で、平均67歳であった。性別の内訳は、男性50例、女性10例であった。細胞増殖能を検索するために、monoclonal antibody MIB-1を用いた。結果は、Tl-201 SPECTデータより、tumorへの集積部位と反体側の関心領域比から、後期に収集したTl-201 SPECTデータ比(Delayed Tl-201 index)の統計学的有意差を認めた。また、MIB-1 cell proliferation ratioはnon-small群とsmall群の間に有意差を認めた。しかし、Delayed Tl-201 indexとMIB-1 cell proliferation ratioは、small cell carcinomaで相関し、non-small cell carcinomaでは相関が見られなかった。このことより、この核医学トレーサ(Tl-201)は、small cell lung carcinomaのcell proliferationを評価するのに役立つことがわかった(Ishibashi et al. Ann Nucl Med 2000;14:255-261)。
さらに、MAPK/ERKは細胞増殖や細胞分化に関与していると考えられており、Tl-201 SPECTを用いた原発性肺癌の検討に続き、non-small lung carcinomaの摘出可能な症例19例に対し、リン酸化したMAPK/ERKを特異的に認識する抗体を用い免疫染色をおこないcell proliferationを検討する。また、甲状腺癌のpapillary carcinoma25例に対しても同じ抗体を用い免疫染色を行っており、染色が済み次第解析に入る予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ishibashi M: "Relationship between Cancer Cell Proliferation and Thallium-201 Uptake in Lung Cancer"Ann Nucl Med. 14. 255-261 (2000)

  • [文献書誌] Fujii T: "Involvement of PKC in Phorbol ester-induced apoptosis in LNCaP prostate cancer cells Lack Of proteolytic cleavage of PKC8"J Biol Chem. 275. 7574-7582 (2000)

  • [文献書誌] Fujii T: "Cliricopathologic study of noevasucularization and VEGF expression in 8uperficial esophageal carunoma"Int. J. Oncol. 21. 1181-1187 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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