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2000 年度 実績報告書

グルタメート輸送体(GLAST,GLT-1)ノックアウトマウスのキンドリング

研究課題

研究課題/領域番号 12670946
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

鶴 紀子  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (90041425)

研究分担者 石田 康  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (20212897)
植田 勇人  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (70244192)
キーワードkindling / mouse / amygdala / EEG / beta
研究概要

今年度正常マウス(C57BL/6J)を用いてkindlingの行動変化を各段階毎に確定した。双極刺激電極(電極間距離0.5mm)を通じて、60Hz 2sec、100μA矩形波を用いて、1日に一回左扁桃核を刺激した。扁桃核刺激による行動変化はStage1:一瞬動作が止まるか、masticatory movement2:明瞭な点頭発作、3:刺激対側前肢のクローヌス、4:両側前肢のclonus with rearing、5:四肢ならびに尻尾の全身性強直性発作と発展した。更に刺激するとfallingを繰り返した。最終段階までに12.4回の刺激回数を要した。刺激回数が多くなるとともに後放電が延長し、後放電が終了後、自発性棘波を認めた。後放電の持続時間は当初平均17.3秒で完成時には33.7秒を示した。自発性てんかん性発射の出現:4-5回の刺激で後放電終了後自発性の発射を認め、kindling完成後更に刺激を繰り返すと一次焦点に依存しない発作波(二次焦点形成)を認めた。この行動変化と実験の概略について第27回日本脳科学会(浜松)で発表した。実験動物数を増すと共に、脳波学的に後放電の持続時間、てんかん性発作発射の出現について定量的に検討した結果と二次てんかん源性について、日本てんかん学会で報告した。またそれらの結果をまとめて英文で米国てんかん学会にて報告した。
次にマウス扁桃核kindling前と完成後で脳波を比較すると、kindling後、当日の刺激前に自発性棘波を認め、更に扁桃核の基本波の性状で速波の振幅が著しく増大した。統計的に周波数解析で比較検討するとbeta帯域で有意に増大していた。てんかん性変化の一端として速波が増大したものと考えた。この結果を日本臨床神経生理学会で発表した。これらの結果はマウスにおいてもkindlingが成立し、てんかん性変化が進行的に生じることを示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsuru N.: "Secondary epileptogenesis in amygdaloid Kindling in mouse."Epilepsia. 41 Suppl.7. 41-42 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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