研究課題/領域番号 |
12670959
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
岩橋 和彦 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (00232695)
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研究分担者 |
飴野 清 香川医科大学, 医学部, 助教授 (50019626)
吉原 英児 麻布大学, 環境保健学部, 講師 (80147975)
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キーワード | CYP1A2 / CYP2D6 / P450 / 向精神薬 / 副作用 |
研究概要 |
現在臨床の場で使用されている精神科治療薬やアルコールや覚せい剤等をも含む向精神薬の約8割は肝臓のシトクロムP450(CYP)によって代謝されるといわれている。そこで我々は精神神経薬理学的立場からこのCYPに着目し、向精神薬の代謝能と依存や副作用の脆弱性(出現しやすさ)との関連を遺伝子レベルで解析し将来的に期待されるオーダーメイド医療の先駆けとしたい。本研究では向精神薬を服薬されている精神科領域の患者さんを対象にし、服薬している向精神薬の依存や副作用が出やすい群と、出にくい群に分けて、麻布大学倫理委員会にて承認された同意書にもとずいてインフォームドコンセントを得られた患者から、採血してDNAを精製し、実験を行った。その結果以下のことが判明した。ニコチン依存(喫煙)者について、ニコチンを代謝するCYP2A6の遺伝子多型のうち、CYP2A6*4C遺伝子多型の出現頻度は非喫煙者に有意に高かった。この結果から、ニコチン代謝の低活性に相関すると指摘されるCYP2A6*4C遺伝子については、それを持つ固体の喫煙行動(ニコチン依存)を予防する因子となる可能性があることが示唆された。 (2)21世紀の統合失調症の第一選択治療薬といわれるolanzapinenの血中濃度にはその主要代謝酵素のCYP1A2とCYP2D6の活性が影響するのではないかと思われるが、必ずしもその服薬時の高血糖、糖尿病の発症と血中濃度が相関するとは言えなかった。
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