1.健常人から形成したDCを、白血病特異的融合ペプチドのbcr/abl fusion領域の12mer(GF KQSSKALQRP)peptideでpulseした後、反応してきたT cellのTCR repertoire解析とpulseしていないDCに反応したT cellのTCR repertoire解析の比較によりpe ptide pulse特異的に反応してきたTCRのCDR領域の塩基配列を決定する方法がほぼ確立された。ただ現在gene scanを用いた解析からのデーターを用いて、銀染色によるラダーとの対比を検討して、特異バンドを抜き取る方法、また実験系としてFBS培養系においてどの様な影響が出るか、さらにはCTL確立時のIL2添加の影響を検索中である。 2.血縁者間造血幹細胞を予定したCML症例(b3a2 type bcr/abl fusion)のドナーよりDCを誘導。B3a2 peptide pulsedおよびrecipient cell lysate pulsed DCを用い、さらに細胞を増やすためにIL2添加条件で、CTLを誘導した。このCTL lineはrecipientのcolony形成を阻害することが証明され、recipient細胞に対する細胞障害活性が証明された。その両者において増殖したT cell(CTL line)をFACS解析した結果は、どちらも大部分CD4陽性であった。またDC pulseされていないドナーリンパ球はrecipient colony形成を抑制しなかった。 3.得られたCTL lineについてTCR Vβ repertoire解析を施行。CTL活性が証明されたrecipent cell lysate pulsed DCとb3a2 peptide pulsed DCにprimeされたCTL共通peakとしていくつかのVβに観察された。現在それぞれののpeakに存在するVβ CDR3領域の配列を検索中である。
|