研究課題/領域番号 |
12670979
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
古川 達雄 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00272849)
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研究分担者 |
小池 正 長岡赤十字病院, 内科医長(研究職)
高橋 益廣 新潟大学, 医学部, 教授 (90179531)
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キーワード | 白血病 / 樹状細胞 / CTL / TCR / 同種骨髄移植 |
研究概要 |
1.血縁者間造血幹細胞を予定したCML症例(b3a2 type bcr/abl fusion)のドナーよりDCを誘導。B3a2 peptide pulsedおよびrecipient cell lysate pulsed DCを用い、さらに細胞を増やすためにIL2添加条件で、CTLを誘導した。このCTL lineはrecipientのcolony形成を阻害することが証明され、recipient細胞に対する細胞障害活性が証明された。さらにrecipientより樹立したDCを用いてのCTLも同時に検索することができた。得られたCTL lineについてTCR V β repertoire解析を施行。CTL活性が証明されたrecipient cell lysate pulsed DCとb3a2 peptide pulsed DC にprimeされたCTL、さらにrecipient DC primed CTLの3者でTCR V β repertoireを比較すると、極く一部で共通peak様に認めたものもあるが、基本的にはかなり波形が異なる。このことは、細胞学的活性としてCTL活性を有する細胞は、複数のクローンが集団で働いている可能性を示唆していると考えた。 2.CTL作成におけるIL-2の影響を見るために、DC刺激無しのIL-2添加培養後と無添加培養後のTCR V βrepertoireを比較したところ。確かに一部にskewingをきたすが、比較的polyclonalに増殖刺激をしていることが確認された。 3.さらに別の血縁者間骨髄移植を予定したCML症例(b2a2 type bcr/abl fusion)についても、前回同様のCTL誘導を試みたところ、b2a2 peptide pulseを用いたDCに於も患者のCML colony抑制効果を証明することができた。
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