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2001 年度 実績報告書

血液細胞におけるミオシンの発現動態とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671004
研究機関北里大学

研究代表者

東原 正明  北里大学, 医学部, 教授 (80165084)

研究分担者 高石 雅章  北里大学, 医学部, 助手 (10256307)
秋山 暢  北里大学, 医学部, 助手 (50286358)
堀江 良一  北里大学, 医学部, 講師 (80229228)
キーワードミオシン / ミオシン重鎖 / ミオシン軽鎖 / アイソフォーム / クローニング / 血小板 / 単球 / 非古典的ミオシン
研究概要

今回、ヒト血小板およびリンパ球におけるミオシンスーパーファミリーの発現についての新しい所見を得ると共に、ミオシン20-kDa軽鎖の3つのアイソフォームを発見した。
1)ヒト血小板に発現するミオシン重鎖のアイソフォームは、MHC-IIAのみであることを転写レベルで証明した。
2)ヒト臍帯血および末梢血のリンパ球にはMHCIIAが他のミオシンスーパーファミリー構成分子に比し優位に発現している。しかも、報告されている7.5kbpに加え、臍帯血リンパ球では6.5kbp、末梢血リンパ球では6.0kbpというサイズの異なるメッセージが同定された。非筋細胞においては、最近非古典的ミオシンが14種報告されている。今回、RT-PCRおよびノザンブロットにより、リンパ球には一部の非古典的ミオシン(I-c、brush border-I、Iーβ、V、VI、VIIA、IXA、IXB、XV)がいずれも低レベルの発現であったが、遺伝子レベルで確認した。
3)ヒト白血病細胞株Meg-01およびU937、ヒト血小板より3つのisoform(MLC-2A,-2B,-2C)をクローニングした。MLC-2A, MLC-2Bは、調べた血液細胞およびcell lineにすべてに構成的に発現していた。ゲノムの解析結果より、MLC-2AおよびMLC-2Bは各々3つのexonからなり、18番目染色体にコードされていることが明かとなった。MLC-2Cは、chicken gizzardのMLC20と全く同一のものであったが、単球系細胞および血小板のみに発現し、またHL60をTPAで単球系に分化させた時に誘導されてくることも判明した。
MLC-2Cは、3つのexonよりなり、20番目染色体にコードされていた。これらの軽鎖の機能解析および転写因子解析が進行中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 郡 美佳: "ヒト臍帯血及び成人末梢血リンパ球におけるミオシンスーパーファミリー分子発現の検討"北里医学. 30(6). 414-421 (2000)

  • [文献書誌] Takaishi, M.: "Cellular myosin heavy chain in human platelets : Subcloning of the cDNA encoding nonmuscle myosin II heavy chain"Kitasato Medicine. 30(4). 293-300 (2000)

  • [文献書誌] Watanabe, M.: "Molecular cloning and sequencing of myosin light chains in human megaka ryoblastic leukemia cells"Journal of Smooth Muscle Research. 37(1). 25-38 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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