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2000 年度 実績報告書

乳幼児突然死症候群(SIDS)におけるうつぶせ寝が覚醒反応の発現に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 12671066
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

加藤 稲子  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00305541)

研究分担者 戸苅 創  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (50106233)
キーワード乳幼児突然死症候群 / SIDS / 覚醒反応 / Sucking / うつぶせ寝
研究概要

乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome:SIDS)の病因はいまだ解明されていないが、近年、覚醒反応とうつぶせ寝との関連からうつぶせ寝により覚醒反応が低下することが示唆されている。睡眠中のpacifierの使用により覚醒反応の閾値が低下することが知られているが、この際に交感神経系の賦活化を伴っているかどうかの検討はなされていない。pacifierの使用により交感神経系の賦活化がおこり覚醒反応が起きやすくなること、さらにうつぶせに寝かせた場合にあおむけに寝かせた場合よりpacifier使用時の覚醒反応の発現が低下することになればSIDSの予防対策をたてる上で重要な情報が得られるものと思われる。
今年度はsupineにて睡眠中の新生児において安静覚醒時およびNon-nutritive sucking(NNS)負荷時のsucking圧、心電図、胸郭呼吸波形をポリグラフモニターを用いて測定し、心拍変動のスペクトル解析を行い、suckingが自律神経賦活化に及ぼす影響について検討した。心拍変動のスペクトル解析にはTime Series Analysis System(NCU版)によるComplex demodulation解析を用いた。
安静覚醒時と比較しNNS時ではHF powerの低下、LF/HFの増大を認めた。通常HFは副交感神経系活動を、LF/HFは交感神経系活動を表すことが知られており、今回の検討からNNS負荷により副交感神経抑制あるいは交感神経賦活化の状態が惹起されることが明らかになった。今後、今回のsupineのデータにproneでのNNS時のデータを加えて比較検討することで、睡眠時体位が交感神経系の賦活化に及ぼす影響を明らかにすることができると思われる。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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