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2000 年度 実績報告書

セルロプラスミン遺伝子ノックアウトマウスの作製と、それに於ける.膵B細胞の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671098
研究機関山形大学

研究代表者

大門 真  山形大学, 医学部, 講師 (20241698)

キーワードセルロプラスミン / 遺伝子 / 糖尿病 / 遺伝性セルロプラスミン欠損症
研究概要

糖尿病の病因には遺伝因子と肥満、運動不足などの環境因子の両方がある。遺伝因子については遺伝様式の研究から、特殊な症例を除けば、多因子が関与している事が判かっているが、私達はCp遺伝子もその1つではないかと考えている。種々の病態より、血清Cp値の低下あるいは欠損が膵B細胞減少に関与していると考えられるが、その機序は不明である。そこで、その機序を詳細に調べるために、Cp遺伝子のノックアウトマウスの作製kする事とした。本マウスを用いる事により、Cp欠損の影響を胎生期からの経時変化も含めて、個体レベルのみならず各臓器レベルで調ベる事が可能になる。また、ホモ異常とヘテロ異常(血清Cp値は約半分)による病変の違いについても検索出来る。
現在、Cp遺伝子ノックアウトマウスの作製中である。Cp遺伝子は、人では全構造が、ラットではエクソン1及び5'上流領域の構造が報告されているが、マウスでは全く報告されていない。そこで、まずマウス遺伝子の単離を行い、エクソン1から3を含む領域をカバーする染色体DNAクローンを単離した。本クローンを用いてノックアウトマウス作製用の遺伝子ベクターを作製する。Cpのエクソン2にインフレームでn-LacZをつなげ、エクソン3にプロモター付きのネオマイシン耐性遺伝子(PGK-Neo)を挿入したベクターの作製をほぼ完了した。以上により、ネオマイシンによる選別法で相同組み換えをおこしているES細胞を得る事が可能となり、またベーター・ギャル染色にて組み換え体を持っている細胞の確認が可能となる。現在、ES細胞への本ベクター導入実験を行う準備も同時に進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Makoto Daimon: "Increase in serum Ceruloplasmin with aging is not observed in type 2 diabetes"Endocrine J. 47・3. 215-219 (2000)

  • [文献書誌] Makoto Daimon: "A novel mutation of the ceruloplasmin gene in a patient with heteroallelic ceruloplasmin gene mutation (Hypo CPGM)"Tohoku Journal of Experimental Medicine. 191・3. 119-125 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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