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2000 年度 実績報告書

インターロイキンに導入樹状細胞を用いた癌免疫遺伝子治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671145
研究機関東京大学

研究代表者

市川 直哉  東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (60251451)

研究分担者 田原 秀晃  東京大学, 医科学研究所, 教授 (70322071)
キーワードインターロイキン12 / 樹状細胞 / 遺伝子治療
研究概要

本実験の主要な目的は,レトロウイルスベクターを用いてサイトカイン遺伝子導入した樹状細胞を担癌マウスに接種し,その抗腫瘍効果について検討することである.レトロウイルスは,MFGベクターを用いた.また,腫瘍細胞としてMCA205(マウス由来fibrosarcoma)1x10^5個をC57BL/6マウスに接種した.MCA205は接種後1週間から10日目に直径が3から5ミリメートル大になるため,この時期に,樹状細胞を腫瘍周囲に接種した.実験群としては,(1)樹状細胞だけを接種,(2)EGFP-レトロウイルスベクターを導入した樹状細胞を接種,(3)インターロイキン12(IL-12)-レトロウイルスベクターを導入した樹状細胞を接種,(4)IL-12の全身投与と樹状細胞を接種,(5)コントロール,とした.コントロール群では,腫瘍接種後30日で,腫瘍の大きさは約8ミリメートルとなるが,(1),(4)については,(5)に比較して,明らかに腫瘍は小さく抗腫瘍効果を認めた.また細胞障害性T細胞試験を行ったところ,(1)では高い活性を認めた.そのほかの実験群については,現在進行中である.また,IL-12をマウスに全身投与したさいに,Th1タイプのサイトカインの発現を見るために,担癌マウスから脾臓と,所属リンパ節を摘出しRT-PCRを行った.すると,IL-12を投与してから,24時間から48時間でインターフェロンγの発現が検出された.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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