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2001 年度 実績報告書

治癒を促進する自己生体糊の研究-自己血成分と自己培養線維芽細胞の併用-

研究課題

研究課題/領域番号 12671150
研究機関浜松医科大学

研究代表者

鈴木 一也  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00201575)

研究分担者 小林 利彦  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70252187)
キーワード創傷治癒 / 生体糊 / 自己血成分 / 自己繊維芽細胞 / フィブリノーゲン / 血管新生因子
研究概要

(1)Wistar系ラットより自己血を採取し、自己クリオプレシピテートを分離した。同時に真皮から自己線維芽細胞を分離、培養した。2〜3週間後にトロンビンを用いて両者をフィブリン糊として使用した。
(2)同系ラットの気管縫合部A群:無処置、B群:市販の人フィブリン糊使用、C群:自己フィブリン糊使用(自己クリオプレシピテートとトロンビンを使用)、D群:自己線維芽細胞併用(自己フィブリン糊と線維芽細胞を併用)の治癒を比較検討した。
(3)同系ラットの小腸を切離し、縫合した後、上述の4群で同様に比較検討した。5日後にC群とD群がA群、B群より有意に高い耐圧を示した。コラーゲンに含まれるハイドロキシプロリンの測定で、3日後、5日後にD群が有意に高値を示した。
(4)難治性の食道瘻、肺瘻、皮膚瘻の患者に、本法を臨床応用し、有用性が示された。線維芽細胞の培養期間を短縮するため、増殖因子の仕様を検討中である。
上記の結果より自己フィブリン糊と自己線維芽細胞との併用は創傷治癒に有効であると思われた。現在、血管新生因子の免疫染色および測定が進行中である。また、大網由来の自己線維芽細胞の有用性につき検討中である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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