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2001 年度 実績報告書

一酸化窒素レドックスによる細胞骨格変成と腸上皮細胞透過性亢進作用のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 12671151
研究機関浜松医科大学

研究代表者

海野 直樹  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (20291958)

研究分担者 中村 利夫  浜松医科大学, 医学部, 助手 (40283353)
中村 達  浜松医科大学, 医学部, 教授 (00090027)
三岡 博  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (10324360)
寺川 進  浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 教授 (50014246)
内嶋 雅人  浜松医科大学, 医学部, 助手 (20252174)
キーワード一酸化窒素 / 腸上皮細胞 / 透過性 / iNOS
研究概要

エンドトキシン血症や敗血症の際には、大量に産生される一酸化窒素(・NO)による腸上皮細胞の細胞骨格制御あるいは変性作用により、・NOが腸上皮細胞の透過性を亢進させることが判明した。その際、大量の・NO産生に関与する誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の発現がkey factorと考えられている。我々はヒト由来の腸上皮細胞cell lineであるCaco-2細胞を培養ならびに継代し、in vitroの系を用いて実験を行った。まずiNOS発現のpromotorの一つであるHypoxia inducible factor(HIF-1)、NF-κB、AP-1に注目し、腸上皮細胞を低酸素下に置き、これらpromotorの変化を観察するとともに、腸内細菌の産生物質であるbutyrateがNO産生にどのように関与するかを検討している。その結果、低酸素刺激によりiNOSのpromotorであるNF-κB、AP-1、HIF-1ともに活性が上昇していることがGel shift assayとluciferase assayにより確認された。実際、RT-PCR法により低酸素下でiNOS mRNAの発現は亢進していたが、興味あることにbutylateは低酸素下におけるiNOS mRNAの発現を抑制することがRT-PCR法により、確認された。現在、このbutylateの低酸素刺激に対するHIF-1 promotor活性について検討するとともに、両者の存在が腸上皮細胞の透過性にどのような影響を及ぼすかを実験中である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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