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2001 年度 実績報告書

カテプシンBインヒビターCA074の異種移植拒絶反応抑制効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671161
研究機関愛媛大学

研究代表者

清地 秀典  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (00314956)

研究分担者 小林 展章  愛媛大学, 医学部, 教授 (60135564)
キーワードカテプシンB抑制剤 / 異種移植 / 間接抗原認識 / CA074 / リンパ球混合培養 / プロセッシング
研究概要

外来性抗原のprocessingに関与するCathepsin Bの阻害剤CA 074は、本研究のin vitroの実験系、ラットをstimulator、マウスをresponderとした異種リンパ球混合培養(MLR)において、100mg/ml濃度でDirect, Indirect recognition両方に依存性するMLRを部分的に抑制し、Indirect recognition依存性のMLRをcontrolと同じレベルまでほぼ完全に抑制した。Indirect recognition依存性MLRの抑制効果は容量依存性であった。またCA074はマウスをstimulator、ヒトをresponderとしたヒト異種リンパ球混合培養におけるindirect recognitionを100mg/ml濃度で部分的に抑制し、同薬剤の臨床応用の可能性も示唆された。in vitroにおけるCA074の免疫抑制効果のmechanism studyとしてTh1, Th2 cytokineの関与の検討を試みたが、実験系を確立するところまでに未だ至っていない。CA074のin vivoにおける効果を検討するために異種抗原感作による異種抗体産生とその抑制効果を検討したが、今回用いた投与量では抗体産生抑制効果は認められなかった。また、ラットからマウスヘの異種臓器移植細胞性免疫反応を検討する系として皮膚移植モデルを、液性免疫反応、細胞性免疫反応をともに検討する系として心移植モデルを確立中である。
本研究では、CA074が異種移植において免疫抑制効果を有することがin vitroの系で明らかになった。今後は、そのメカニズムを明らかにし、in vivoにおいて有効な投与方法、多剤との併用療法の可能性を研究していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tohyama T: "Inhibitotory effect of Cathepsin B inhibitor CA 074 on mouse anti-rat mixed lymphocyte reaction : Novel immunosuppressive strategy for indirect xenoantigen recognition"Transplantation Proceedings. 32. 944-945 (2000)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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