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EGFはこれまでに腸適応促進効果を腸切除モデルなどで確認されてきた。我々はこれまでにラット同系移植において移植腸管の組織再構築、糖吸収能の促進効果やNa^+/グルコース共輸送体の誘導を検討し、EGFの有用性を確認した。今回はこれをもとにEGFの腸適応促進効果をラット異系小腸移植モデルにおいて検討した。同系小腸移植では手術は2回に分けて行ったが、異系小腸移植では1期に移植手術を行った。移植群をEGF投与群と非投与群に分けた。移植腸管の組織再構成は陰窩長にのみEGF投与群が有意に増加を認めたが、絨毛高には2群間に有意な差は認めなかった。糖吸収能においても、2群間に有意差を認めなかったが、水吸収は有意差をもって促進していた。糖吸収は実験方法の感受性が低いのではないかと思われた。また、組織再構築は同系移植と組織採取時期に違いがあるために同系移植と結果が異なったのではないかと思われた。
小腸組織培養は腸上皮細胞を採取し、EGFの投与により、機能変化の評価及びそのシグナル伝達経路の検討を行う予定である。また、小腸細胞株を用いた実験は、EGFの腸適応能とNOの関係を検討している。
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