研究課題/領域番号 |
12671185
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
森田 治雄 関西医科大学, 医学部, 助手 (20309248)
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研究分担者 |
今村 敦 関西医科大学, 医学部, 講師 (70278612)
權 雅憲 関西医科大学, 医学部, 助教授 (70225605)
上山 泰男 関西医科大学, 医学部, 教授 (90127069)
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キーワード | 免疫寛容 / 寛容誘導 / 門脈内投与 / 脾細胞 / 骨髄細胞 / 大型動物 / 腎移植 |
研究概要 |
【目的】 臓器移植の最終目標はドナー特異的免疫寛容誘導である。われわれは、門脈内にアロ細胞を投与することによって免疫寛容の誘導がされることを小動物ではマウスの皮膚移植で証明した。今回、より臨床に近いプロトコールに変更し、雑種のブタの腎臓移植において検証した。 【方法】 ドナーを白ブタ、レシピエントを黒ブタとした。ドナーとレシピエントの組合せは、mixed lymphocyte response(MLR)にてstimulation index(SI)が15以上のものを選択した。 腎移植:レシピエントは両腎を摘出し、同所性にドナーの腎臓を1個移植した。 門脈内投与(PV):移植と同時に腸間膜静脈より、ドナー脾細胞浮遊液(6.95±1.64×10^9cells)を注入した。翌日(day 1)、ドナー骨髄細胞浮遊液(3.23±1.04×10^9cells)を静脈内に投与した。シクロスポリンA(CyA)10mg/kg/dayを、day1〜day14の2週間筋肉内注射した。 コントロール群としてCyAを、day1〜day14の2週間筋肉内注射のみを施行した。このコントロール群のプロトコールは、ハーバード大学によるもので、MHC class I不一致のブタの組み合わせの腎移植で100%生着するが、class II不一致のブタの組み合わせでは拒絶されるとされている。 【結果】 コントロール群(n=8)は1匹(71日生存)を除いて、25日以内に死亡した。門脈内投与群(n=10)では、550日以上生存のブタが3匹であり、血中クレアチニン、血中BUNの経時的計測によると、腎臓生着例では.10〜21日以内に正常化した。573日、608日で犠死させ、病理学的検索をおこなったところ致命的な異常所見はみられなかった。残りの一匹は1700日の生存を確認した。
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