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2001 年度 実績報告書

NKT細胞を介したトレランス誘導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671189
研究機関福岡大学

研究代表者

安波 洋一  福岡大学, 医学部, 助教授 (00166521)

研究分担者 中山 俊憲  千葉大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50237468)
キーワードNKT細胞 / 膵島移植 / トレランス / 拒絶反応
研究概要

本研究の目的は近年、新たに見出された免疫担当細胞、NKT細胞の移植免疫に於ける役割をマウス同種膵島移植の実験系を用い、明らかにしようとするものである。
平成12年度の研究ではNKT細胞欠損マウスを用いて移植前輸血(Donor specific transfusion ; DST)による同種膵島移植拒絶反応の制御にNKT細胞が必須の役割を担っていることを明らかにした。平成13年度はどの様なmoleculeがNKT細胞の作用発現に関与しているかを明らかにすべく以下の実験を行った。
グラフトが長期生着したレシピエントの移植部位:肝臓よりNKT細胞分画をFACS-sortingで取り出し、mRNAを抽出し解析した。当初、RNA protection assayでlymphokines(IL-2,IL-4,IL-10,IL-12,TGF-beta, ICOS)発現の検索を試みたが得られる細胞数、mRNA量が少なく、本実験には適さないことが判明した。現時点ではreal-time PCRでの解析を行っている。
NKT細胞のFACS解析で膵島の移植部位である肝臓のNKT細胞にはInducible costimulator(ICOS)が発現し、移植後の抗ICOS抗体の投与によりグラフト生着延長が得られることが明らかになった。肝臓内NKT細胞は大部分がCD4陽性細胞であるが、NKT細胞がCD4陽性T細胞のTh1,Th2の分化に関与していると考えられ、両者のcytokine profileを遺伝子レペルで比較検討している。
また、CTLA4-Igによる拒絶反応の制御について、マウス同種膵島移植、ラット同種肺移植の系で明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T Shiraishi, Y Yasunami, et al.: "Prevention of acute lung allograft rejection in rat by CTLA4Ig"American Journal of Transplantation. (in press). (2002)

  • [文献書誌] M Tekehara, M Murakami et al.: "Long-term acceptance of allografts by in vivo gene transfer of regulatable adenovirus vector containing CTLA4Ig and IoxP"Human Gene Therapy. 12. 473-480 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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