研究課題/領域番号 |
12671193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土井 秀之 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (90188839)
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研究分担者 |
宮崎 修吉 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50282075)
宮田 剛 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (60282076)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | バリン / グルタミン / 5-FU誘発 / 小腸粘膜 / BCAAs / 相互拮抗作用 / 増殖 |
研究概要 |
我々は、分岐鎖アミノ酸の1つであるL-Valineに着目し、70%部分肝切除モデルラットに高濃度Valを投与すると、肝再生促進効果を有することを確認してきた。その後の実験で、小腸のように増殖が盛んな組織にValが効果的に作用するのではないかと予想するに至った。そこで、5-FU誘発腸炎モデルラットにValを添加したTPNを施行すると、Val濃度が通常TPNの4倍量の時、小腸の絨毛高、表面積、粘膜質重量・蛋白量が最も増加することを初めて証明した。さらにこの小腸粘膜再生・増殖効果はグルタミンでの効果と同等だった。^<14>C-Valを用いたAutoradiographyでは、他臓器に比べ小腸粘膜への集積が多く認められることより、Valが腸粘膜に直接作用して起こる事が示唆された。また、再生した腸粘膜がGluooseを吸収する際生じる誘発電位を測定した。空腸・回腸ともに、Val群において生じた最大誘発電位は、Cntrol群に対し有意差を認めないものの増加傾向であり、機能的にも回復していた。分岐鎖アミノ酸は、共通のトランスポーターを有するため、相互拮抗作用があると言われている。そこでValにLeucine(Leu)もしくはIsoleucine(Ile)を組み合わせ、Valの効果に及ぼす影響も検討したところ、Valの再生・増殖効果はLleでは抑制されないものの、Leuでは抑制されることがわかった。
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