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2001 年度 実績報告書

ヒト膵癌細胞の浸潤・転移に関与する新しい遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671237
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

岩村 威志  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (50151759)

キーワード膵癌 / 転移 / ヌードマウス / セクレチン / トロンビン / トロンビンレセプター / MMP
研究概要

(A)P-selectin遺伝子関連 平成12年度までの研究で、SIUT-2由来のすべてのsublineは程度の差があるもののP-selectinを発現していることを確認した。同時にthrombin刺激からP-selectin発現までの経路のstartと考えられるthrombin receptorであるFactor II receptor (proteinase activated receptor 1 (PAR1))を有することを確認した。今年度は、PAR1はSUIT-2以外に検討した他の7つの膵癌細胞株すべてで発現していることも確認した。一方、PAR2遺伝子の発現もPAR1と同様であったが、PAR3遺伝子の発現はさまざまであった。PAR4の発現は検討した膵癌細胞株では検出できなかった。また、PAR1のfull length cDNAをcDNAライブラリーからスクリーニングすることが出来た。これを使いthrombin刺激からP-selectin発現までの経路を明らかにしているところである。電子顕微鏡を使用した免疫組織化学的検討でP-selectinの細胞内局在はmultivesicular bodyであるということを明らかに出来た。
(B)AG09B1遺伝子 現在ようやくAG09B1遺伝子から推定される蛋白の一次構造から推定したペプチドに対する抗体作製はいまだ完成を見るにいたっていない。
(c)転移能を有する膵癌培養細胞株の樹立 新しい膵癌培養細胞株(SUIT-4)の樹立とその性格の検討が終了した。また、SUIT-2よりin vivoクローニングにより100%転移する細胞株の樹立も終了した。これらの高転移株ではmatrix metalloprotcinase (MMP)活性が極めて高く、また多くの種類のMMPを発現していることを確認し、論文発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kitamura, N., Iwamura, T., et al.: "High collagenolytic activity in spontaneously highly metastatic variants derived from a human pancreatic cancer cell line (SUIT-2) in nude mice"Clinical Experimental Metastasis. 18(7). 561-571 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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