研究概要 |
1.実験的研究 Mouse etoposide感受性乳癌細胞(FM3A)とその耐性変異株を用いてetoposide暴露前後でmRNAを抽出し、各mRNAを鋳型にして、蛍光色素であるCy3,Cy5でlabelingしたcDNAを合成し、Riken mouse 20K arrayにhybridizeし、二蛍光標識法により,2000種の遺伝子について発現profileを作成した。また、etoposide暴露による遺伝子発現profileの変化を経時的に観察し、各段階における遺伝子発現profileの変化についても同様に観察した。抗癌剤耐性獲得に関わる発現が変化する遺伝子群を同定し、主要な遺伝子についてはNorthern blottingにより定量的に発現を調べた。また、proteinレベルでの発現はWestern blottingで確認した。 2.臨床的研究 進行食道癌の中で他臓器浸潤食道癌、遠隔転移症例などの非切除5症例に対して、放射線化学療法(low dose FP+60Gy)を施行した。Human cDNA microarrayを用いて遺伝子解析する目的で治療前に内視鏡的に検体を採取した。今後、解析する予定である。
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