• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

CDNAmicrarrayを用いた大腸癌発癌機構の解明とデータベースの作成

研究課題

研究課題/領域番号 12671244
研究機関横浜市立大学

研究代表者

石川 孝  横浜市立大学, 医学部, 助手 (80275049)

研究分担者 岡崎 康司  理化学研究所, チームリーダー (80280733)
林崎 良英  理化学研究所, プロジェクトディレクター (70192705)
市川 靖史  横浜市立大学, 医学部, 助手 (70254208)
キーワードcDNAmicroarray / 大腸癌 / 遺伝子発現 / データ解析
研究概要

未知の遺伝子を含むヒトcDNAマイクロアレイを用いて大腸腺腫、癌および各種転移巣に発現する遺伝子発現プロファイルをデータベース化し、統計学的手法であるクラスタリングを用いることにより、遺伝子データと病理・臨床データの関連性を包括的に解析し、発癌、転移に関与する遺伝子を見つけ、さらに、それにより、大腸癌を従来の臨床病理学によらない分子生物学的な層別化(molocular classification)を試みることを目的に研究をすすめている。
現在、Research Genetics社から購入した20.160個のクローンで作成したヒトcDNAマイクロアレイを用いて、ヒト臨床検体から抽出したmRNAをマイクロアレイへハイブリダイゼーションする際の条件および再現性を確認した。その後、大腸癌症例の解析を開始し、35症例の大腸腫瘍(腺腫、癌、転移巣)の遺伝子発現プロファイルを用いて統計解析を行い、腫瘍の悪性度を特徴づける遺伝子群の抽出法の開発を行った。さらにその遺伝子群(現時点では335遺伝子)を用いて未知サンプルについて悪性度の遺伝子発現による予測が可能であるかについて解析を開始している(論文投稿中)。
また、これらの臨床検体を用いた研究の基礎になる研究として、ヒト大腸癌細胞株の遺伝子発現解析およびこれらを用いた制癌剤感受性に関する解析を行っている。さらに、理化学研究所が作製したマウスcDNAマイクロアレイを用いて、マウス癌細胞の制癌剤感受性に関する(論文投稿中)、マウス乳癌高転移細胞株を用いた転移関連因子の解析を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石川 孝 他: "DNAマイクロアレイによるがん関連遺伝子のクローニング"血液、腫瘍科. 41. 7-11 (2000)

  • [文献書誌] 嶋田 紘 他: "cDNAマイクロアレイを用いた癌解析の応用"遺伝子医学. 4. 93-98 (2000)

  • [文献書誌] 石川 孝 他: "抗癌剤感受性とcDNAマイクロアレイによる遺伝子発現解析"癌治療と宿主. 13. 234-250 (2001)

  • [文献書誌] 石川 孝 他: "マウスcDNAマイクロアレイを用いた癌関連遺伝子の発現解析"ゲノム医学. 2. 19-28 (2002)

  • [文献書誌] Itaru Nishizuka et al.: "Analysis of Gene Expression Involved in Brain metastasis from Breast Cancer Using cDNA microarray"Breast Cancer. 9. 26-32 (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi